絶対になってはいけない

「保証人」
どんなに親しい人から頼まれても
絶対になってはいけない
いかなる事情が生じても
絶対になってはいけない

私は3人兄弟の末っ子です

この春、長兄の長男(甥)が国立大学へ合格しました

めでたい雰囲気の折

長男から甥の奨学金に必要な保証人に

自分と一緒になってくれと言われました

奨学金とは言葉は違えど借金です

返済義務を私が負わなければいけなくなるリスクだけではありません

天涯孤独の独身であればいざ知らず、私には大切な家族がいます

もし私が死んでしまったとき

保証人としての義務は妻や娘に相続されます

当然、私は保証人になることを断り

別の有効な方法として機関保証を長兄に提案しました

機関保証を利用することで生じる保証料の約10万円は

合格祝い金で私からあげるよと伝えました

長兄は奨学金の人的保証と機関保証の仕組みを

よく知らなかっただけで私の提案に

「ごめん、よく知らなかった。ありがとう。

機関保証を使うよ。お祝い金は気持ちだけもらうね」

と言ってくれました

多くの人は一生で何度も大学進学費用ほどのお金を

借りることは何度も何度もないものです

学校では教えてくれませんからね

お金を借りることも、お金を貸すことも

保証人も、金利・・・・も

あれほど聡明な考えの持ち主で
お金に堅実な私の長兄でも

一時は正しい判断をするのは難しかったようです

本当に理解をもらえてよかったです

私は保証人になるということほど

割に合わないものはないと思います

保証人になるためには

単に契約書の保証人の欄にハンコを押すだけです

そんな簡単な行為だけなのです

事業資金の融資を受ける友人の保証人になった場合

友人の事業が成功したならば

その友人はお金持ちなるでしょう

しかし保証人の君は何の利益も生じません

保証人になってもらうには

単にハンコを押してもらうという行為であるため

ひょっとしたら保証人になってもらったことさえ忘れるかもしれません

しかし、保証人となった相手が借金を返済できない場合には

容赦なく保証人に借金の取り立てが来ます

保証人とは、成功しても何の見返りがなく

失敗した時のリスクだけを負わされる割に合わないものなのです

そしてその悲劇は大切な家族にまで及ぶことがあるのです

チビタイム

学校では教えてくれないので父が教えます

どんなに親しい人から頼まれても絶対に保証人になってはいけない

いかなる事情が生じても絶対に保証人になってはいけない

本当にどうしても保証人ならなければならない万一の時の策として

返ってこないつもりで自分の持っているお金を貸しなさい

そうすれば、君や君の大切な家族にはそれ以上の被害は生じません

それが最悪の事態から君を守ってくれる知恵です

 


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