不動産投資 アパート経営管理での学び

お世話さまです

この度、不動産屋を開業して

2年ぶりに専業主夫から兼業主夫になった

マッチョドラゴンです

 

今日は私が賃貸管理を約15年してきて

自らも物件購入して不動産投資をするなかで

経験したことをお話します

 

賃貸物件のアパートやマンションが

売買などで持ち主が変わるとき

新たに所有する人がその物件の名前を自分の好きな名前に変えることがあります

聞きなれない外国語のカッコイイとされるものや

自分にゆかりのあるものなどに

 

物件の名称を変えることについて

私の結論は

 

変えなくてよい

変える場合は慎重に

です。

 

理由は

変える事は自己満足以外に
良くないことばかりと
多くの場合になるからです

 

実際、社会的におかしな言葉でなければ

変えないままで

物件名が賃貸経営に影響することはほぼありません。

 

だれも住んでいない時ならまだしも

オーナーの自己満足のために

契約中の入居者がいる状態で物件名を変えると

住所変更などの手間が入居者にかかります

 

私が最初にアパートを買ったとき

物件名を変える事を決断しました。

「したことのないことをしたい、変えてみたい」と

安易に、簡単な気持ちで。

 

前は「林アパート」でした。

前の所有者が林さんなわけでもありませんでした。

前の所有者の親が林さんでした。

もはや「林」はどこにも関係ありませんでした。

 

入居者も1戸のみ

私の母と同年代の婆ちゃん1人でした 

 

新しい大家としてあいさつした後

物件に行く度、困りごとないですか?と

いつも声かけさせてもらいました

婆ちゃんは近くのカマボコ工場で働いていました

会うたびに私に袋いっぱいのカマボコをいつもくれました

 

名前を変えた後、

何度も何度も季節ごとに、婆ちゃんから名前なんだっけ?と電話がありました。銀行で住所を書く、役所に年金の手続きしている、などなど。

その都度、電話で行き先の担当者に電話かわってもらい伝えて、紙に書いて部屋に持って行ってあげました。

そのたびカマボコや竹輪や天ぷらを用意しておいてくれてました。

私が隣の部屋に住んでいた時も

私が引越しした後も、何度も名前忘れてしまって、名前なんだっけ?と電話がありました。

ある時

だいぶ電話が掛ってこないなぁ、と思った夏、隣の入居者夫婦から電話が掛ってきました。

〇〇(私)さん、隣の婆ちゃんを最近みかけない。と

婆ちゃんの勤め先曰く、体調不良で福岡の娘さんの所へ療養しに行っている。と

 

娘さんへ電話、ご無事であるけれども、大きな手術をしたので現在、回復を図っているとの事。

それから半年間、本人からもう少ししたらアパートへ帰る、と何度か電話がありました。

 

最終的に、回復の見通しは難しく、娘さんの所で今後生活する事にしたと電話があり

解約明渡しのための荷物を分別にアパートに息子さんと娘さんと来てくれました。

 

びっくりするほど痩せ細ってしまっていました。

 

最後に解約書類を書いていただくとき

 

〇〇(新物件名)って言うのね。ずっと覚えられなかったわ。ごめんね。と笑ってくれました。

 

今、アパートには林アパートという以前の名前を知る人はいません。

 

婆ちゃんの退去時まで気づけなかったのですが

 

婆ちゃんは物件が新築の時から42年間住んでいました。

「林アパート」は先に亡くなった旦那さんと子供たち2人を2DKで立派に育てた(東京の一流企業、と福岡の税理士)、思い出のたくさん詰まった物件の名前でした。

婆ちゃん一家の大切な実家の名前でした

 

私が物件名を変える時、婆ちゃんは嫌な顔一つしませんでした。

 

感じ取ってあげられませんでした。

 

私は自己都合で勝手に途中で名前を変えてしまった事をとても後悔しています。

 

本当にいい経験をしました。

 

不動産投資、

アパート経営など、賃貸管理業に関わり

物件名を途中で変えるときは

慎重であるべきです。

 

不動産業は人間業

長文すみません

お読みくださいましてありがとさまです

 

 

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